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国宝展 [芸術]

先日、京都に行ったついでに国宝展に行ってきました。

http://kyoto-kokuhou2017.jp/

台風が近づいていたせいで比較的人が少なく、並ばずに入場できましたが、中は大混雑でした。

今回の国宝展は4期に分かれていて通期の展示がかなり少なく、ほとんどが入れ替わり。
私が行ったのはII期に相当します。
II期では雪舟が揃うのが見所とのこと。

国宝と言っても土偶から屏風、書、絵巻、仏像と様々で、時代もいろいろ。中国絵画もあります。
解説はあるものの、理解するのは大変です。

いつも思うのですが、絵巻って展示位置が低いんですよね。
バリアフリー、ということも考えられているのだと思いますが、人垣にブロックされていて、なかなか近づけない。
なんとか、餓鬼草紙、病草子、信貴山縁起絵巻などを見てきました。

天目茶碗なんて長蛇の列で、実際に見るところは「立ち止まらないでください」と流し見をする感じで、昔のランランとカンカンを見に行った時を思い出しました(古い)。

正直な感想を言うと、国宝がまとまって見られるところに価値がある、という感じです。
それぞれのものは、それぞれの所蔵館で見た方がゆっくり見られます。

「縄文の女神」なんて、山形県立博物館で見たときは、周囲にほとんど人がおらず、ゆっくり見られました。

まあ、後半も行っては見たいですが、京都国立博物館は以前に琳派を見に来たときも大混雑だったんですよね。
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江戸の琳派芸術 [芸術]

卒業論文も一息ついて、手を付けられなかったやることがそれなりにありますが、会期が11/5までと迫っていたので、出光美術館に行ってきました。

「江戸の琳派芸術」
http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/

江戸琳派と言うことで、酒井抱一、鈴木其一が中心です。

入っていきなり酒井抱一「夏草秋草図」とあるので、例のやつかと思ったら、ここにあるのは下書きとされているものだそうです。
そしていきなり伝尾形光琳「紅白梅図」とあるので、例のやつかと思ったら、ここにあるのは真ん中に川があるやつではありませんでした。

しかし、同じような構図やモチーフが繰り返し描かれているところの共通性と違いを見るところも琳派の面白いところかも知れません。

酒井抱一「青楓朱楓図屏風」、鈴木其一「四季花木図屏風」も、光琳の紅梅白梅図の阿行吽行の対のような構図を踏襲していると感じるのですが、どうでしょうか。

酒井抱一「紅白梅図屏風」は銀地で渋く、冷たい初春の空気の中で咲く梅を感じますし、
鈴木其一の「桜・楓図屏風」は構図が斬新ですし、「籐花図」は一面に銀砂子がまかれて独創的。


大型の屏風も多く、華やかなのでわかりやすいとはいえ、やはり素晴らしいですね。
やっぱり時代が進んでいるせいもあって、尾形光琳の時代より色の使い方も鮮やかですし、保存状態も良いように思います。
酒井抱一はもちろん、鈴木其一ってもっとブレークしても良いんじゃないかと思います。
(混んだら困るけど)

出光美術館、皇居も見えて、混んでいると行ってもそんなにひどい目に遭ったことはないので、良いところです。
皇居も紅葉が始まっていますね。
DSC_0483.jpg
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ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信 [芸術]

サラリーマンとしても大学生としてもなかなか時間が厳しい中、いくつか会期末が迫っている展覧会があり、その一つに千葉まで遠征してきました。

「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2017/0906/0906.html

鈴木春信は浮世絵の中でも好きな絵師の一人です。

浮世絵は版画なので、肉筆のものを除けば複数の刷りがあるのが普通ですが、春信の作品は一図あたりの点数が少なく、さらに現存するものの8割は海外にあると言われているそうで、これだけ揃ったものを見られる機会は少ないそうです。

より多様な画材が使えるようになった後の時代に比べて、春信の時代の浮世絵は「錦絵」と言われていても、色は渋く落ち着いています。逆に数多く見ていても疲れないように感じます。
空刷りというエンボス加工を使っていたりして、それも品がありますね。

また、浮世絵が後の時代ほどには大衆化していないからでしょうか。
絵暦や見立て絵など、「誰が見てもわかる」と言うより、「わかる人が見ればわかる」という知的な遊びがあります。

中性的な顔つき、あり得ないようなすらりとした体型、写実的と言うより様式的な服のカーブなどは春信だけの特徴だと思っていたら、この時代の浮世絵は同じようなものが多いんですね。石川豊信とか知りませんでした。
構図や画題もほぼ同じものを複数の絵師が手がけていたようです。

ボストン美術館の所蔵品だけで圧倒される点数がありますが、同時開催で所蔵品による関連展示もやっていて、これもなかなか良かったです。
春信の時代に近い、南蘋派、円山応挙、曾我蕭白、伊藤若冲、池大雅の絵が展示されていました。

「江戸美術の革命−春信の時代」
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2017/0906_2/0906_2.html

市の美術館なのに、なかなかやりますね。

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天下を治めた絵師 狩野元信 [芸術]

三連休、皆に「どこに旅行するの?」と言われましたが、放送大学の卒論の提出も近いので、今月は我慢です。

とはいえ、三連休でもあるので、サントリー美術館の「天下を治めた絵師 狩野元信」をさっと見てきました。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_5/

狩野派と言えば日本美術のジャイアンツのような位置づけでしょうか。
色鮮やかなやまと絵の伝統と、南宋の影響を受けた水墨画の両方を統合して江戸時代まで君臨します。
そのはじまりは狩野正信で、室町時代の狩野元信は二代目。有名な狩野永徳は元信の孫にあたります。
元信はいろいろな絵の様式を、書になぞらえて、真体画、行体画、草体画として整理して体系化します。
前者になるほどいわば写実的できちんと書かれていて格式が高い場所に置かれ、後者になるほど崩しているということだそうです。

狩野元信らの絵だけではなく、そこに大きな影響を与えた牧谿、夏珪、馬遠といった南宋の画家達の絵も展示されています。
ただ、南宋の絵画で特徴的な辺角の景は元信には取り入れられているようには見えず、ずっと時代が後の探幽に現れてくるのは面白いな、と思いました。

昔は水墨画、山水画は退屈だと思っていましたが、疲れて現実逃避したいときには良いものですね。


http://digital.asahi.com/articles/DA3S13135326.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%A9%E9%87%8E%E5%85%83%E4%BF%A1


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大エルミタージュ美術館展 [芸術]

無料のチケットをもらっていたので、会期ギリギリに行ってきました。

http://hermitage2017.jp/

エルミタージュ美術館と言えば、2010年の8月に、記録的猛暑のロシアで、冷房のない中脱水症状になりそうになりながら行った覚えがあります。
それに比べると、冷房も効いてて快適に見られます。

16~18世紀の西洋絵画が中心で、イタリア、オランダ、フランドル、スペイン、フランス、ドイツ・イギリスと地域毎に展示しているので、とてもわかりやすい。
ただ、テッツィアーノ、ルーベンス、クラーナハといった名はあるものの、それ以外は私はよく知らない画家のものでした。
このホールは丸ごとピカソどーん!というような本場のものとは違うような気がしました。

最近、日本美術に傾倒しているので、西洋美術を見ると、画題や表現も体系が全く異なっていて難しいな、と思いました。

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これぞ暁斎 [芸術]

Bunkamuraの「これぞ暁斎!」を見てきました。

河鍋暁斎については、画鬼・暁斎—KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドルでも見てきましたが、今回はイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵展だそうです。

題材の自由さ、画風の幅広さは相変わらずですが、赤や緑が画面を覆い尽くすような画が多く、見ていてチカチカしてきました。
まあ、この時代の浮世絵はそういうものが多い気がしますが。

絵がうまいことは確かなんですけどね。

休日と言うこともあり、結構な人出でした。



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円山応挙 「写生」を超えて [芸術]

会期末ぎりぎり、根津美術館に円山応挙を見に行ってきました。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/

表参道から歩いて行くとぞろぞろと根津美術館に入っていって、館内も結構混雑。
円山応挙って、そんなに人気があるとは知りませんでした。

円山応挙は江戸時代の京都の画家で、円山派の始まりとされます。
江戸中期ということで、伊藤若冲と同時代の人ですね。

応挙は写生を重視したと言うことで有名ですが、実際の風景をそのまま書いたというのではなく、写生をした元ネタ帳を持っていて、それをもとに実際の絵を構成したと言うことのようです。

元ネタ帳と言うべき写生帖も展示されていて、図鑑のようです。

時代として、当然狩野派の影響は受けているし、それ以外には中国絵画の影響も受けているそうです。
来日した沈南蘋の影響を受けたとする解説もありました。

写生とともに、「親しみやすい」という、褒めているのかけなしているのかよくわからない評もされます。
うまいし、構成も素晴らしいですが、勢いに任せて書いたような絵は少ないですし、琳派のように派手派手でもありません。

例えるとトヨタ車のような感じでしょうか。



文人として生きる− 浦上玉堂と春琴・秋琴 父子の芸術 [芸術]

新車を買ってから、運転が楽になったこともあり、頻繁にドライブに行くという、以前から考えるとあり得ないことになっています。

そこで、ちょっと隣県まで足を伸ばして千葉市美術館まで行ってきました。

文人として生きる− 浦上玉堂と春琴・秋琴 父子の芸術

浦上玉堂は江戸後期の画家・音楽家で、元々は岡山の武士でしたが、脱藩して琴、詩、書、画に生きました。
この展覧会では二人の息子、春琴と秋琴の絵も展示されています。

ほとんど水墨画、山水画ですが、かなりべったりとした印象。
線で表現すると言うよりも、サインペンで書いたような太い線が重ねられています。
また、遠景もかなり濃く書き尽くされていて余白が少なく、全体として息苦しさを感じます。

書き込まれていても若冲の緻密さとは違うし、雪舟のような線の強さは感じないし、長谷川等伯の松林図のような空間を感じさせる物でもないです。

ただ、後期になるとそれも弱まり、さらに息子の春琴や秋琴の絵では、もっと広々とした構図となっていました。


美術館の後は、九十九里まで足を延ばし、鰯を食べ、夕暮れの太平洋を見て帰ってきました。
空気は冷たいけど澄んでいて、夕日に空が赤く染まっていました。
冬の海もいいですね。
DSC_0116.JPG

鈴木其一 江戸琳派の旗手 [芸術]

サントリー美術館で、「鈴木其一 江戸琳派の旗手」を見てきました。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/index.html

本当は有名な「夏秋渓流図屏風」は10/5以降なので、それから行こうと思っていましたが、結構展示替えが多いので、近くに寄ったついてに覗いてきました。

サントリー美術館は何回か行っていますが、混み具合も適度でいいところですね。
ちなみに床はウイスキーの樽材を利用しているのだそうです。
設計は職場のビルと同じ隈研吾。

さて、中身は琳派らしい華やかさがあり、そして構図が素晴らしい。
派手になりそうでいて、余白が画面を引き締めている印象があります。

有名な「朝顔図屏風」は巨大で迫力がありますし(これってメトロポリタン美術館所蔵なんですね)、「萩月図襖」、「木蓮小禽図」、「富士千鳥筑波白鷺図屏風」あたりが気に入りました。

「朝顔図屏風」
http://www.metmuseum.org/art/collection/search/48982
178.3 x 379.7 cm!

「萩月図襖」
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/252849
構図が素晴らしい。

「富士千鳥筑波白鷺図屏風
http://www.chofu-fm.com/55794
調布FMサイトより。右が銀、左が金という対称が印象的。

額表装をまとめた展示もありましたが、これも現代でも全く通じるデザインセンスです。


ちなみに、河鍋暁斎は鈴木其一の次女を最初の妻にしているらしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%85%B6%E4%B8%80


展示替え後にもう一回行っても良いかも。

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10/30の最終日に再訪。
相当数が入れ替わっているので楽しめました。

目玉の「夏秋渓流図屏風」はやはり素晴らしく、右隻の夏を表す山百合の白、左隻の秋を表す紅葉の紅白が対をなしています。

琳派定番の「風神雷神図襖」も、俵屋宗達の風神雷神図が一番だと思っていましたが、周囲の墨の表現も凝った鈴木其一の襖も素晴らしかった。




国芳ヒーローズと浮世絵 六大絵師の競演 [芸術]

二つの浮世絵の展覧会を見てきました。

太田記念美術館の「国芳ヒーローズ~水滸伝豪傑勢揃」、
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/kuniyoshi-heroes

山種美術館の「浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―」
http://www.yamatane-museum.jp/exh/2016/ukiyoe.html

どちらも落ち着いて見られるので好きな場所です。
浮世絵と言っても時代によって随分異なるし、ジャンルもいろいろなので、特に山種美術館の展示のように主要な作品をまとめて見るのは面白いです。

武者絵、役者絵、美人画、名所絵とか、まさに今の劇画だったり、ポスターだったり、そのものだよな、とあらためて思わされます。

旅行好きなので広重の東海道五十三次の一揃いは興味深く見ましたが、現在の観光地と当時の名所って結構違うので、場所がよくわかりませんね。

浮世絵には全然関係ありませんが、その東海道五十三次の解説で、浜名湖はもともと淡水湖で、1498年の地震で海とつながったことを知りました。そうだったんだ。