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大エルミタージュ美術館展 [芸術]

無料のチケットをもらっていたので、会期ギリギリに行ってきました。

http://hermitage2017.jp/

エルミタージュ美術館と言えば、2010年の8月に、記録的猛暑のロシアで、冷房のない中脱水症状になりそうになりながら行った覚えがあります。
それに比べると、冷房も効いてて快適に見られます。

16~18世紀の西洋絵画が中心で、イタリア、オランダ、フランドル、スペイン、フランス、ドイツ・イギリスと地域毎に展示しているので、とてもわかりやすい。
ただ、テッツィアーノ、ルーベンス、クラーナハといった名はあるものの、それ以外は私はよく知らない画家のものでした。
このホールは丸ごとピカソどーん!というような本場のものとは違うような気がしました。

最近、日本美術に傾倒しているので、西洋美術を見ると、画題や表現も体系が全く異なっていて難しいな、と思いました。

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これぞ暁斎 [芸術]

Bunkamuraの「これぞ暁斎!」を見てきました。

河鍋暁斎については、画鬼・暁斎—KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドルでも見てきましたが、今回はイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵展だそうです。

題材の自由さ、画風の幅広さは相変わらずですが、赤や緑が画面を覆い尽くすような画が多く、見ていてチカチカしてきました。
まあ、この時代の浮世絵はそういうものが多い気がしますが。

絵がうまいことは確かなんですけどね。

休日と言うこともあり、結構な人出でした。



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円山応挙 「写生」を超えて [芸術]

会期末ぎりぎり、根津美術館に円山応挙を見に行ってきました。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/

表参道から歩いて行くとぞろぞろと根津美術館に入っていって、館内も結構混雑。
円山応挙って、そんなに人気があるとは知りませんでした。

円山応挙は江戸時代の京都の画家で、円山派の始まりとされます。
江戸中期ということで、伊藤若冲と同時代の人ですね。

応挙は写生を重視したと言うことで有名ですが、実際の風景をそのまま書いたというのではなく、写生をした元ネタ帳を持っていて、それをもとに実際の絵を構成したと言うことのようです。

元ネタ帳と言うべき写生帖も展示されていて、図鑑のようです。

時代として、当然狩野派の影響は受けているし、それ以外には中国絵画の影響も受けているそうです。
来日した沈南蘋の影響を受けたとする解説もありました。

写生とともに、「親しみやすい」という、褒めているのかけなしているのかよくわからない評もされます。
うまいし、構成も素晴らしいですが、勢いに任せて書いたような絵は少ないですし、琳派のように派手派手でもありません。

例えるとトヨタ車のような感じでしょうか。



文人として生きる− 浦上玉堂と春琴・秋琴 父子の芸術 [芸術]

新車を買ってから、運転が楽になったこともあり、頻繁にドライブに行くという、以前から考えるとあり得ないことになっています。

そこで、ちょっと隣県まで足を伸ばして千葉市美術館まで行ってきました。

文人として生きる− 浦上玉堂と春琴・秋琴 父子の芸術

浦上玉堂は江戸後期の画家・音楽家で、元々は岡山の武士でしたが、脱藩して琴、詩、書、画に生きました。
この展覧会では二人の息子、春琴と秋琴の絵も展示されています。

ほとんど水墨画、山水画ですが、かなりべったりとした印象。
線で表現すると言うよりも、サインペンで書いたような太い線が重ねられています。
また、遠景もかなり濃く書き尽くされていて余白が少なく、全体として息苦しさを感じます。

書き込まれていても若冲の緻密さとは違うし、雪舟のような線の強さは感じないし、長谷川等伯の松林図のような空間を感じさせる物でもないです。

ただ、後期になるとそれも弱まり、さらに息子の春琴や秋琴の絵では、もっと広々とした構図となっていました。


美術館の後は、九十九里まで足を延ばし、鰯を食べ、夕暮れの太平洋を見て帰ってきました。
空気は冷たいけど澄んでいて、夕日に空が赤く染まっていました。
冬の海もいいですね。
DSC_0116.JPG

鈴木其一 江戸琳派の旗手 [芸術]

サントリー美術館で、「鈴木其一 江戸琳派の旗手」を見てきました。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/index.html

本当は有名な「夏秋渓流図屏風」は10/5以降なので、それから行こうと思っていましたが、結構展示替えが多いので、近くに寄ったついてに覗いてきました。

サントリー美術館は何回か行っていますが、混み具合も適度でいいところですね。
ちなみに床はウイスキーの樽材を利用しているのだそうです。
設計は職場のビルと同じ隈研吾。

さて、中身は琳派らしい華やかさがあり、そして構図が素晴らしい。
派手になりそうでいて、余白が画面を引き締めている印象があります。

有名な「朝顔図屏風」は巨大で迫力がありますし(これってメトロポリタン美術館所蔵なんですね)、「萩月図襖」、「木蓮小禽図」、「富士千鳥筑波白鷺図屏風」あたりが気に入りました。

「朝顔図屏風」
http://www.metmuseum.org/art/collection/search/48982
178.3 x 379.7 cm!

「萩月図襖」
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/252849
構図が素晴らしい。

「富士千鳥筑波白鷺図屏風
http://www.chofu-fm.com/55794
調布FMサイトより。右が銀、左が金という対称が印象的。

額表装をまとめた展示もありましたが、これも現代でも全く通じるデザインセンスです。


ちなみに、河鍋暁斎は鈴木其一の次女を最初の妻にしているらしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%85%B6%E4%B8%80


展示替え後にもう一回行っても良いかも。

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10/30の最終日に再訪。
相当数が入れ替わっているので楽しめました。

目玉の「夏秋渓流図屏風」はやはり素晴らしく、右隻の夏を表す山百合の白、左隻の秋を表す紅葉の紅白が対をなしています。

琳派定番の「風神雷神図襖」も、俵屋宗達の風神雷神図が一番だと思っていましたが、周囲の墨の表現も凝った鈴木其一の襖も素晴らしかった。




国芳ヒーローズと浮世絵 六大絵師の競演 [芸術]

二つの浮世絵の展覧会を見てきました。

太田記念美術館の「国芳ヒーローズ~水滸伝豪傑勢揃」、
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/kuniyoshi-heroes

山種美術館の「浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―」
http://www.yamatane-museum.jp/exh/2016/ukiyoe.html

どちらも落ち着いて見られるので好きな場所です。
浮世絵と言っても時代によって随分異なるし、ジャンルもいろいろなので、特に山種美術館の展示のように主要な作品をまとめて見るのは面白いです。

武者絵、役者絵、美人画、名所絵とか、まさに今の劇画だったり、ポスターだったり、そのものだよな、とあらためて思わされます。

旅行好きなので広重の東海道五十三次の一揃いは興味深く見ましたが、現在の観光地と当時の名所って結構違うので、場所がよくわかりませんね。

浮世絵には全然関係ありませんが、その東海道五十三次の解説で、浜名湖はもともと淡水湖で、1498年の地震で海とつながったことを知りました。そうだったんだ。

特別展古代ギリシャ [芸術]

相変わらず変な天気の中、東京国立博物館の古代ギリシャ展に行ってきました。
http://www.greece2016-17.jp/

ギリシャというと紀元前5C頃のペルシャ戦争の時のイメージが強くなりますが、キュクラデス文明、ミノス文明、ミュケナイ文明、(暗黒時代、)幾何学様式・アルカイック時代、クラッシック時代、古代オリンピック、マケドニア王国、ヘレニズムとローマと時代別にわかりやすく展示がなされています。

実のところ、ギリシャを旅行しているし、大英博物館も見ているので、それほど珍しい物を見たという感覚はなかったのですが、日本語で説明されているのでよく分かりました。

しかし、そうしたところではいつも英語の解説なので、ミノア文明とミノス文明、ミケーネ文明とミュケナイ文明など、日本語の用語の揺れはちょっと混乱します。

「ギリシャ」は現在の西欧文明の起源だというのは、彫刻にしろ、建築にしろ、そのとおりだと思いますが、「ギリシャ」というのがどの領域かは現在と違うし、まっすぐ西欧の歴史につながっているかと言えば、一旦中世にはイスラム圏につながって、再導入した感じだと思うんですけどね。

このあたり、いろいろな歴史的な視点の影響があるようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2#.E6.A4.8D.E6.B0.91.E5.9C.B0.E4.B8.BB.E7.BE.A9.E3.81.AE.E5.BD.B1.E9.9F.BF


「バーミヤン大仏天井壁画」と「黄金のアフガニスタン」 [芸術]

今年もあっという間に6月、後で行けばいいやと思っていた展覧会も気がつけば終了間近。さっと見てきました。

九州でやっていた頃から気になっていた「黄金のアフガニスタン」ですが、東京国立博物館で開催中、連動した企画として東京藝術大学でも「バーミヤンの大仏天井壁画」という特別展をやっています。

アフガニスタンはアレキサンダー大王の東征やシルクロードの時代からの遺産がたくさんありましたが、ソ連の侵攻、その撤退後の内戦、タリバン政権によって、多くが破壊されたり、盗まれて海外に流出してしまいました。

ところが、心ある博物館員達が密かに隠されていた文化財が、内戦終了後の2003年に「発見」されました。
また、流出した文化財は日本でも102点も集められ、アフガニスタンに返すべく、大切に保存されてきました。

略奪のアフガン文化財、返還へ 日本に流れた102点
http://www.asahi.com/articles/ASJ5V4DF6J5VUHBI01J.html

まずは東京藝術大学。
日本で集められた102点のうち87点が展示され、なぜか無料。素晴らしい。
そして、ハイライトは、バーミヤンの大仏の天井壁画の復元。

バーミヤンの大仏は2001年にタリバンによって破壊されてしまいました。
大仏の頭上には壁画があったことが知られていましたが、この頃の略奪によって全く失われてしまいました。
それを、過去に撮影された写真等をもとに復元したものです。

ちょうど解説がされていたので、四頭立ての馬車に乗る太陽神を中心とした壁画の内容がよく分かりました。
太陽神の左右上部には風神がいるんですよね。
風神はもともとギリシャの神だったものが、バーミヤンにも伝わり、そして日本の風神雷神までつながってくるのですね。


続いて東京国立博物館の「黄金のアフガニスタン」。
こちらは日本で集められた文化財は15点に過ぎないものの、アフガニスタンで守られていた黄金等の装飾品が飾られています。

黄金にトルコ石をふんだんに埋め込んだ精緻な装飾品も素晴らしいし、エジプト製とされる透明なガラス器など、日本の縄文時代から古墳時代に相当する時代に、圧倒的に進んだ文明があったことを感じます。ギリシャだけではなく、インドやペルシャの影響もあります。

アフガニスタン、是非行ってみたいですけど、外務省の海外安全情報だと、
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」」
ですからね。

サントリー美術館「広重ヴィヴィッド」 [芸術]

放送大学の面接授業の帰りにサントリー美術館の「広重ヴィヴィッド」を見てきました。

広重の「「六十余州名所図会」70枚全部が出ていて、「名所江戸百景」も前期後期で半分ずつ。
とんでもない量が展示されているので、(若冲展ほど混んでいませんが)閉館までの2時間ではちょっと駆け足でした。

広重のベロ藍を使った色の鮮やかさや、遠近法を強調した空間の広がりは素晴らしいものの、たくさんあるとどれも同じようでちょっと飽きてきますね。

面白いと思ったのは、国内の名所と呼ばれるところが、現在の観光地とちょっと違うところです。
青を生かすためか海や川が多いですが、知らないところが多い。

江戸百景も、会社の近くらしきところが出てきますが、どこか分かりませんね。
ちなみに井の頭公園もありましたけど、こんなに広くて美しい場所でもないし・・・。

かなりデフォルメされていると言うことですね。
色と良い、構図と良い、写実的と言うよりかっこよくてきれいな絵を作っている感じがします。


生誕300年記念 若冲展 [芸術]

朝も夜も平日も休日も混んでいて、時間によっては240分待ちとのことでびびっていましたが、東京都美術館の若冲展に行ってきました。

16:20分くらいから並んで、1時間ちょっとで入場、18:15まで時間延長されていたので、1時間ちょっと見るという感じで、夕方で気温も高くなかったし、それほど酷い目には遭いませんでした。
しかし、音声ガイドのレンタルでも並び、完売となってしまった図録の予約受付でも並ぶという・・・。

確かに若冲は人気があるのだと思うものの、この2月に行った山種美術館の「ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―」や、昨年行ったサントリー美術館の「若冲と蕪村」ではのんびり見ることができたので、何なんだという感じです。
やはり有名な美術館であったり、テレビで特集されたりという影響が大きいのでしょうか。


さて、肝心の展示ですが、時間も限られていたので、今回のメインである「釈迦三尊像」と「動植綵絵」に重点を置いてみてきました。

B1F、1F、2Fの会場のうち、1Fがあてられていましたが、「釈迦三尊像」を正面に、円上に「動植綵絵」が取り囲むというなかなか良い感じの配置でした。

「釈迦三尊像」は妙に人間らしくて、ううん?というところでしたが、「動植綵絵」は色鮮やかで一つ一つ素晴らしい。
これは保存状態によるものか、画材の質によるものか分かりませんが、傷や剥落がないため、まるで新品のようでした。
取り上げられている対象も、花や鳥だけではなく、昆虫、蛙、魚、鮹、貝まで及び、図鑑のようです。

こうして若冲の作品を並べられると、同じようなテーマ、構図の絵が複数あることが分かります。
また、若冲の絵は独特だとも言われますが、中国の影響を受けた南蘋派、たとえば鶴亭に似ていますね。

リアリティとデフォルメが共存しているのも面白いところで、細部がやたら正確に書かれていたかと思うと、全体のポーズはわざとらしかったりします。
植物は淡々と描かれていますが、動物はにやっとしたような目つきも含めてどうも擬人化されているように感じられ、動物アニメのようにしゃべり出しそうです。

その点で、真贋論争がある「鳥獣花木図屏風」は、やはりちょっと違う気がします。先入観かも知れませんが。


まあ、今回は概観したというところで、個別の絵は、別の機会にゆっくり見ますかね。
「動植綵絵」って、三の丸尚蔵館に行けば、普段でも見られるもんなんでしょうか。