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京都奈良旅行 [旅・出張]

週末に京都奈良を旅行してきました。

主目的は京都国立博物館で行われている琳派の展覧会でしたが、ついでに京都と奈良のまだ見ていないところを見てきました。ちょうど奈良国立博物館の正倉院展も開かれていましたし、その他の寺でも観光シーズンに合わせて特別公開をしているようで、良いタイミングでした。

前日の金曜日は帰りが遅かったのですが、土曜日はがんばって早起きして洗濯を済ませて出発。
新幹線で京都へ。
普段は仕事で乗る新幹線も、休日だと和やかな雰囲気ですね。

そして、京都駅で降りた瞬間に、人が多い・・・。


■東寺

京都に昼頃到着し、近鉄に乗り換えて東寺まで。
少し歩くと五重塔が見えてきて、境内に入ると立派な金堂が見えます。

宝物館に先に入ると十一面観音像があり、これもなかなか見応えがあります。

東寺講堂の中の諸像は一部を除いて平安初期のもので、密教の曼荼羅の世界を立体的に表しているとされています。講堂の中は広いですが、それでも21体の像が並ぶ様は迫力があります。
後に作られたものを除くほとんどが檜の一木造りを木屎漆で仕上げたものです。

金堂も見て、五重塔も中を見ようと思いましたが、長蛇の列で断念。
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小子房で堂本印象という日本画家の襖絵、灌頂院で十二神将を見て、バスで京都国立博物館へ。

■琳派京を彩る

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京都国立博物館の琳派京を彩る、人気があるようで入場待ち。
昼過ぎに混雑状況のtwitterで見たら40分くらいの待ち時間になっていたので油断して東寺を見ていたら、なんと着いたときには140分待ちとの表示。今回の旅行の主目的なので覚悟して並んだところ、結構列の流れは速く、20~30分くらいで中には入れてしまいました。

しかし、中の混雑が激しい。低い位置に展示しているため、屏風絵でもなければ最前列に行かないと見られませんが、そこに行くのは至難の業。作品によって混雑度に差があるものの、人気があるものは大変。

特に「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」は私も見たかったので頑張りましたが、なかなか良いポジションに近づけませんでした。
写真ではよく見る作品ですが、実物は結構長い巻物で、それらの絵が連続的につながっているので、一部だけ見ても面白くありません。展示の上には写真が飾ってありますが、特に色は本物と全然違います。

本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の作品がこんなにあるのかというほど展示されていますが、やはり印象に残ったのは風神雷神図です。
今回は俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の3人による風神雷神図がそろい踏みするのが売りとなっていますが、実はそれぞれ展示期間が異なっているため、3つ揃う期間はそれほど無く、それが今回この時期に行った理由です。

風神雷神図の展示場所に行くと、やはりすごい人だかり。
正面に俵屋宗達、右に尾形光琳、左に酒井抱一の風神雷神図が陣取っています。人が多いですが、屏風絵は大く、遠くから見ることも出来るので、三つの作品の真ん中に立ってみるととても幸せな気分です。それぞれを個別に見に行くことも出来ますが、やはり3つ並ぶと違いもすぐに比較できて良いです。

俵屋宗達が書いた風神雷神図を尾形光琳が写し、その尾形光琳の風神雷神図を酒井抱一が写したので、「やはりオリジナル」という訳ではないですが、俵屋宗達のものが躍動感と浮遊感が一番素晴らしいように感じました。特に雷神図。

宗達のものは風神雷神が大胆に上方に位置していて、雷神の対角線に振り下ろす腕や広がる帯に勢いがあり、画面の構図がびしっと決まっている感じです。

光琳のものも色も鮮やかで良いですが、雷神の視線を横に修正してしまったり、太鼓が全部画面に収まるようにしてしまったせいで少しこぢんまりした印象を受けます。酒井抱一に至っては、両神がかなり下に来てしまっている印象です。


■萬福寺と平等院鳳凰堂

翌日は少し予定より寝坊してしまいましたが、まずは宇治へ。
まず平等院に行きましたが、肝心の鳳凰堂の内部見学は約2時間待ちと言うことだったので、そのまま踵を返して宇治駅に戻り、黄檗駅まで行って萬福寺へ。

萬福寺は江戸時代に日本に入ってきた黄檗宗の寺で、ここを通じて入ってきた明清の文化は若冲などにも大きな影響を与えました。

境内に入るとよくあるような寄付者の看板がありますが、よく見てぎょっとしました。すごい金額。
自宅近くの三鷹にある禅林寺は、太宰治や森鴎外の墓で有名ですが、実は黄檗宗の寺なんですね。
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何よりも、東寺や京都国立博物館、平等院と違って空いているのが良かったです。全体的に日本にありながら中国風の寺で、ちょうど読経をしていましたが、ちょっと雰囲気が違うように感じました。

魚のようなものは木魚の原型になったものだそうで、これを叩いて時を知らせます。魚は瞬きをしないので、「不眠不休」で修行するという意味なんだそうです。
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文華殿も公開されていて、明清の絵画も観ることが出来ました。確かに若冲の絵にありそうな李一和の花鳥画もありました。

平等院にとって返して、鳳凰堂。
平安時代から焼失を逃れて残っている建物ですが、最近修復がなされたと言うことで、まるで新しい建物のようです。見かけ重視で実用性を欠いた建物であると言われていて、確かに実物を見ると、本当に両側に広がる翼廊の2階部分は狭く、屋根部分も狭いです。
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時間になって鳳凰堂の内部に入ると、さすがに人数制限しているだけあって、15分ほどではあるものの、ゆっくり観ることが出来ます。

この阿弥陀如来は教科書にもよく出てくるものですが、写真によって表情が違うように感じていたので実物を見られて良かったです。全体的に丸いですが、頬も薄くあっさりとした顔立ちです。
この仏像が定朝様式としてこの後しばらくのスタンダードになるわけです。周囲も飛天像をはじめ、絵画で装飾されていますが、残念ながら劣化してしまっていてよく見えません。周囲のまだらになっている部分も螺鈿で装飾されていたらしいです。

併設の平等院ミュージアム鳳翔館を見て、宇治でうどんを食べて奈良へ。


■東大寺

JR奈良駅からてくてく歩いて東大寺へ。

京都ほどではないものの、ここは人が多い。しかも多い。縁日のように食べ物も売っていますが、あんな鹿の糞が落ちている近くで食べ物を食べるなんて信じられない。

さて、東大寺と言えば大仏ですが、今回は戒壇堂と法華堂がねらい。両方とも大仏よりずっと面白いと思うのに、とても空いています。
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戒壇堂の四天王は、前回奈良に来た際に時間切れで観られなかったところ。思ったより小さかったのですが、その分、間近に観ることが出来ます。すべて塑像で、かつては金箔で装飾されていたであろう痕跡も見えました。

法華堂は以前も観たことこともありましたが、中心にある不空羂索観音像と周りの像はどれも巨大で、それが狭い空間に並ぶ姿は壮観です。不空羂索観音以外はどれも人相が悪いので、これ、夜に一人で観たら多分結構怖い。奈良時代の仏像のリアリティは素晴らしく、金剛力士像は手の甲に静脈が浮き出ているところまで表現されていました。

東大寺ミュージアムを観て奈良国立博物館へ。


■正倉院展

奈良国立博物館の正倉院展は2回目。

混んでいることは分かっていたので、夕方の時間を狙っていきました。まあ、混んでいましたが、琳派ほどではありませんでした。
イラン、ウズベキスタン、新疆ウイグル自治区、河西回廊、西安とシルクロードを旅行してきて、それらの知識を持って観るという意気込みでしたが、今回はあんまり西域を感じさせるものはなかった感じ。

正倉院の宝物って古くて痛んでいるものもあり、派手に美しいと言うより、由来を知らなければがらくたにしか見えないものもある感じ。私はそれなりに楽しみましたが、多くの人に人気があるのも不思議ですね。



ここで時間切れ。
近鉄、新幹線で東京に戻ってきました。

仕事以外で1泊2日という短期の旅行をするのは珍しいですが、それなりにいろいろなことが出来ますね。
これならもっと頻繁にやってもいいかも。
ちょっと味を占めた。
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