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中国美術史 [放送大学]

今学期の面接授業では、中国美術史を受けてきました。

日本美術史を勉強していると、しばしば「これは唐の絵画の・・・」とか「北宋の表現が・・・」とか解説されていて、中国美術史を知らないと分からないな、と思ったのが理由です。
ただ、後で調べてみても、中国美術に関する書籍って少ないですね。

水墨画を見ていると、中国で書かれたものか、日本で書かれたものか分からないようなものも多いわけですが、中国美術というのは、日本の美術とはやはり違う面があり、さらには西洋美術とはまるっきり違います。

写意とか意鏡という言葉があり、風景であっても現実をそのままに書くというよりも、空想の理想の風景を書くことを目指したりします。
書画同源という言葉もあり、書も画も同じ芸術と見なされているところが、西洋美術とも違います。まあ、同じ筆と墨を使って書くというところが大きいのだと思いますが。
遠近法について重視していないところも特徴的で、濃淡による遠近表現はありますが、遠くほど小さく見えるといった表現は重視されません。

歴史をざっと俯瞰すると以下のようになります。


■秦

兵馬俑に見られるように、紀元前なのにきわめて写実的な表現。

■漢

写実主義に神仙思想が加わる。
儒教が重視される。

■魏、晋

儒教より仏教、仏教より道教が重視される。
竹林七賢がテーマに。

■随

「遊春図」など空間表現が進歩する。

■唐

漢詩については最高峰と呼ばれる時代。
仏教芸術。

唐は初唐、盛唐、中唐、晩唐と時代区分されるが、初唐、盛唐は写実的、後期には水墨画が著しく発展した。
唐三彩という色つきの陶器もあった。

■宋

文治主義で士大夫が活躍した時代。
唐の時代とは明らかに傾向が異なっていて、山水画、水墨画が中心になっていく。

画院というものがあって、宮廷画家がおり、そこで書かれるのが「院体画」。これに対して、士大夫が書くのが「文人画」と呼ばれる。

南宋時代には「辺角の景」と呼ばれる大きく余白を残した構図が見られる。

■元

画院はなくなってしまったが、美意識が多極化。

■明

文人画家の職業化。

■清

このころになると西洋の影響も受け始める。
日本もそうだが。

揚州では塩商がパトロンとなって絵を描かせるなど文化の担い手も変わってくる。



ざっと見ると以上ですが、中国美術って、書籍はあんまりないのに、Wikipediaは異常に充実していますね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%B5%B5%E7%94%BB



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